気になるコンテンツからご覧ください!
ドラゴン、家を買う。第3話のネタバレ
ディアリアとレティは、アブエラの岩窟へとやって来ました。
その理由は、借りていたドラゴン用の大きなベッドを返すためです。
老婆3人が100年以上前から営むこの店には、小人用から巨人用、更にはドラコン族のものまで、様々な種族のための家具が揃っています。
サラマンダーが入った照明など、珍しいものがたくさん。
なかでも貴婦人の扉というのは、時間が切れてしまうと、過去に作った恥ずかしいポエムが詠唱されてしまうというものでした。
なかなか新しい物件が決まらず、レティは自分に合う家を探すことがいかに難しいかということを痛感していました。
落ち込むレティに対して、ディアリアは家を建てたらどうだろうかと提案してきました。
体の大きさを考えると、やはり大きな家が必要なのです。
お金の心配をするレティですが、ディアリアはお金の方からやって来ると、不思議なことを言いました。
そして、ディアリアの言う通り、お金の悩みは解決しました。
レティの家を襲いにきた、勇者の持ち物を売って作ることにしたのです。
ですがレティは体は立派でも臆病で最弱のドラゴンです。
そのため、護衛を雇うことにしました。
持っているお金のうち、その5割を護衛に渡し、残ったお金を家代として使うことにしました。
新しい家の外観や構造はディアリアが決めることにしました。
ディアリアの社員たちがテキパキと家を建てていきます。
そんななか、レティも手伝おうとしますが失敗ばかりです。
みんなの役に立とうと、モルタル作りをしようとしたレティは、くしゃみをしてしまい、作業を台無しにしてしまいました。
レティのおかげで、なかなか家作りは先へは進めません。
それでもディアリアは、レティに対して優しい言葉をかけてくれました。
皆で協力した結果、やっとレティの家は完成しました。
ディアリアは勇者を撃退するために、戦士を住み込みで雇うことにしました。
そのおかげで、勇者を撃退することには成功しました。
勇者が寄り付かないという話から、レティの家には次第に様々な種族が集まってくるようになりました。
いつしか周囲はレティのことを破滅の炎竜王と呼ぶようになりました。
レティを称える声は増しましてきました。
ですが、そのことにレティは心苦しい思いをするようになったのです。
ある日のこと、ディアリアに対して探さないでほしいと書き置きを残してレティは姿を消してしまいました。
ドラゴン、家を買う。第3話の感想と考察
ディアリアとレティのやり取りがとても微笑ましかったです。
レティの気持ちもわかるんです。
自分の家を建てるのですから、少しでも役に立ちたいと思うのは当然です。
でも、やることなすこと裏目に出てしまい、申し訳なさで一杯だったと思います。
ディアリアは自分のペースでと言ってくれたのですが、そこがまた心が辛くなるんだと思います。
レティは、体は大きいですが、とても心が繊細なドラゴンです。
その繊細さがとてもわかるシーンでした。
いかなるときでもレティを気遣うディアリアの優しさも、心が癒されます。
ですが思わぬ展開にはさすがにレティが可哀想になってしまいました。
あんな風に称えられては、逃げ出したくなる気持ちもわかります。
この作品の魅力は、表面だけではなく内面の変化も丁寧に描いているところです。
こうした描写をより身近に感じるのは、レティがドラゴンだからなのだと思います。
もしレティが人間だったなら、こうした描写でも感じかたが違ったのではないかと思います。
ディアリアがレティに優しく語りかける姿は、種族を越えた友情を象徴していて、とても心に残りました。
たとえ種族が違っても、心が通じ合うことはあるのだということが伝わってきて、ジーンとしました。
コメント